1. 原子
物質の一番小さい、分けられない部分を「原子」という。
原子は三種類の粒子で構成されている:陽子、中性子、電子

陽子の数で原子の種類、すなわち「元素」が決まる。それを元素の「原子番号」という。通常、原子の陽子の数はずっと変わらない。陽子は正電荷を持っている。
中性子は陽子とともに原子核を構成する。原子の陽子数と中性子数の合計は原子の「質量数」という。中性子は電荷を持っていない。中性子とその引力(強い核力)がなければ、正電荷の陽子同士の反発力によって陽子が飛び散り、原子が成り立たなくなる。
電子は質量がほとんどなく、原子核の外を高速で飛び回っている。電子は負電荷をもっていて、原子核にある正電荷の陽子に引き付けられる。通常、原子が陽子と同じ数の電子を待っているので、原子は全体として電荷を持っていない。
補足説明
原子の存在は古代ギリシア(レウキッポスとデモクリトス(紀元前460年頃-紀元前370年頃))とインドの哲学者によって想定された。
原子の存在は1905年にアインシュタインにより証明された。
通常、原子の陽子の数は変わらないが、原子核物理学者が研究する究極な状況(原子爆弾、原子炉、星の中心など)では変わることがある。
クイズ
ヘリウムの原子番号は何番?
上記図のヘリウム原子の質量数は何個?
★上記図のヘリウム原子が電子一個を失ったら、原子の電荷はどうなる?